語(サンスクリット語)で「チンターマニ・チャクラ」(Cintāmanicakra)と言い、「如意宝珠」(チンターマニ)・「輪宝」(チャクラ)の意訳から、「如意輪観音」と呼ばれています。この仏様は、如意宝珠を中央に持って功徳(財宝・福徳・知恵)を施し、人々を六道(りくどう)の苦しみから救い、輪宝(手裏剣の様な輪)を使って煩悩を打破しようとする物質・精神面に功徳を与える観世音菩薩で、如意宝珠・輪宝の他に、蓮華・数珠を複数の手に持ち、多くの像が膝を崩し足の裏を重ねた輪王座を採っています。腕は、二臂(ひ)・四臂・六臂・十臂・十二臂等、様々ですが、当院の如意輪観音像は四臂で、立てた右膝に右腕を乗せて思索に耽(ふけ)る、「半迦思惟(はんかしゆい)」のポーズを取っています。 |
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