坊内紹介

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山門

当院第四十四世・真浄院日徳上人筆による「寶壽閣」の扁額(下写真)を門上に掲げております。
山門
「寶壽閣」扁額

本堂霊在殿
本堂霊在殿

内陣に「霊在(りょうざい)殿」の扁額を掲げる本堂には、宗祖日蓮大聖人を始め、如意輪観音、鬼子母神夫妻及び十羅刹女等の諸仏善神を勧請(かんじょう)しております。
本堂内 内陣本尊

如意輪観音半迦思惟像

梵(サンスクリット語)で「チンターマニ・チャクラ」(Cintāmanicakra)と言い、「如意宝珠」(チンターマニ)・「宝」(チャクラ)の意訳から、「如意輪観音」と呼ばれています。この仏様は、如意宝珠を中央に持って功徳(財宝・福徳・知恵)を施し、人々を六道(りくどう)の苦しみから救い、輪宝(手裏剣の様な輪)を使って煩悩を打破しようとする物質・精神面に功徳を与える観世音菩薩で、如意宝珠・輪宝の他に、蓮華・数珠を複数の手に持ち、多くの像が膝を崩し足の裏を重ねた輪王座を採っています。腕は、二臂(ひ)・四臂・六臂・十臂・十二臂等、様々ですが、当院の如意輪観音像は四臂で、立てた右膝に右腕を乗せて思索に耽(ふけ)る、「半迦思惟(はんかしゆい)」のポーズを取っています。
如意輪観音半迦思惟像

愛染明王像大幅軸
愛染明王堂

境内に建つ白亜の小堂に於いては、日蓮宗寺院としては別立勧請される事の無い愛染明王の大幅の軸を掲げ、各種祈願・加持祈祷を修しております。愛染明王は、梵語で「ラーガ・ラージャ」(Rāga‐rāja)と言い、「愛欲」(ラーガ)・「王」(ラージャ)の意訳ですが、欲と貪(どんぜん)を浄菩提心とする(煩悩即菩提)法力を持つとして、「愛染明王」と呼ばれています。容姿は赤身・三眼六臂。蓮華座に結跏趺坐(けっかふざ)し、獅子冠を頭に戴き、日輪光背を背負い、台座下に宝瓶や宝物を、置き手には金剛鈴・弓・矢等を持っています。
愛染明王堂
愛染明王堂内

聖観音立像

梵語で「アバローキテーシュバラ」(Avalokiteśvara)と言い、「守る者」(アバローキター)・「自在(イーシュバラ)の意訳から、「観自在菩薩」と漢訳されましたが、一般には「観世音菩薩」、略して「観音」と呼ばれています。この仏様は、千手観音・十一面観音・不空羂索(けんじゃく)観音、前出の如意輪観音等、多種多様のバリエーションがありますが、単に「観音様」と呼ばれる仏様は、「聖(しょう)観音」を指し、『法華経』にも「観世音菩薩普門品(ぼん)第二十五」として収められている程、日本人には最も馴染み深い仏様の一つでしょう。身延山内に於いては祖山久遠寺・支院を含め、当院が唯一勧請しており、「観音様の宿坊」として親しまれております。
如意輪観音半迦思惟像

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