延特産品の湯葉(ゆば)、旬の野菜を使った料理をご用意しています。古き和風建築を活かした趣きのあるお部屋で、心をリフレッシュなされては如何でしょうか? 奥には池の見える部屋もございます。
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豆が原料の加工食品で、豆乳を加熱して作ります。豆乳を平たく底が浅い鍋に入れ、苦汁(にがり)等の凝固剤を加えずそのまま煮ると、蛋白質の薄膜が表面に張ります。(凝固剤を加えた物が「豆腐」になります) この膜を細い棒で掬(すく)い取り、洗濯物を干す様にして水気(みずけ)を切ります。同様に6〜7回採取すると、やがて表面の皺(しわ)が粗くなると同時に質も低下します。鍋から引き上げて水気を切っただけの物を「生(なま)湯葉」、乾燥させた物を「干(ほし)湯葉」と呼びます。又、更に干湯葉の中でも、平らな物を「平(ひら)湯葉」、巻いた物を「巻(まき)湯葉」と呼びます。
湯葉は鎌倉時代、宋の国から禅僧によって製法が伝えられたと言われ、室町初期の書物『遊学往来』の中に、「豆腐上物(とうふのうわもの)」の名で登場。やがて、「豆腐姥(とうふのうば)」、略して「うば」と呼ばれる様になり、更に「うば」が訛(なま)って「ゆば」と呼ばれる様になったそうです。
生湯葉は加工せずに刺身として、そのまま山葵醤油(わさびじょうゆ)で食したり、煮物や椀種にします。干湯葉は煮物や椀種の他、油で揚げて酒の肴(さかな)にします。身延は日蓮大聖人以来、身延山の門前町として栄えてきた事もあり、精進料理の具材として湯葉が作られてきました。その為、今でも身延町の特産品となっています。