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 ◆ 其の一 伊勢エビ釣り (2001年6月11日)◆

釣り坊主

 これは『アウトドア』連載時に最も反響があった釣りです。まさに、驚きの釣りですので、ぜひ一度お試し下さい。ただし、伊勢えびは「漁業権指定魚種」ってやつになってるので、区域外でやらないと罰金(どえらい額だそうです)をとられるので、良く注意してトライして下さい。それでは、タックルからご説明しましょう。

 まず竿。これは市販の船釣りの竿で十分。長さも、1.5〜2mもあればOK。腰が強ければ安い竿でも構いません。続いてリール。いわゆるタイコ型であればOK。なるべく大きめを選んで下さい。

 糸。道糸は5号。ハリスは3号。後で説明しますが、食わせ針が小さいので糸と針を結ぶのが苦手な人は、2号でもかまいません。

 オモリ。丸形の15〜20号。これを道糸にしっかりと固定させます。

 針。3本使います。タイプは伊勢尼。一番上から、7号、5号、3号。間隔は3.5cmがベスト。えびが大きい場合は、4cmでも良いです。

 エサ。上の2本には、サンマの塩漬け。一番下の食わせには岩イソメの塩漬を付けます。大きさは針が隠れるくらいです。

 以上が大ざっぱなタックルですが、分かりづらいと思いますので、一発図解を示してみます。(図1参照)

図1(イラスト) 図1に示したように仕掛けを作ります。この際の注意点は、針間を均等に保つことです。そしてすべての仕掛けの長さを均一にして下さい。これも後で述べますが、底からの距離をいかに同じに保てるかがこの釣りの生命線です。加えて、最後の3号の食わせ針がなかなか付けづらいので、もし針結びが苦手な人は、道糸を2号に落とせば付けやすいでしょう。さて、次はいよいよ釣り方です。

 まず、防波堤の上から竿先を出します。30〜50cmほど出せば良いでしょう。その先端にはケミホタルを忘れずに。エサを付けたら、ゆっくりと仕掛け下ろします。底に着水したら、竿を置き、速やかに仕掛けを少し巻き上げます。目安は一番下の針が底を少しきるくらいがベスト。(図2参照)

図2(イラスト)

 これはベタ底の状態から糸を張り、リールをどのくらい巻けば底を切るかを自宅で実験し、リールに印を付けておくと良いでしょう。感覚的には夜、暗闇で行うのでなかなか段取りが大変ですが、要は"慣れ"です。2、3回通えば、要領をつかむことができるでしょう。

 さて、肝心の当たりと合わせです。ケミホタルを見てると細かく当たりがきます。ブルブル来るのは大概カニか、ゴンズイです。ごくまれにこうした当たりで本命が来ることがありますが、ほとんどは外道でしょう。あと、いきなりグーッと竿を絞るような大きな当たりは、まずまちがいなくウツボです。これとゴンズイはいただけません。無理して針を外そうとせずに、思い切って仕掛けを切りましょう。大体一晩にこうした外道や根掛りを含めて5、6本の仕掛けを失うので、最初のうちは10本くらい用意しておきましょう。合わせは一気に竿ごと大きく合わせます。この釣りはいわば、引っ掛け釣りの要素を多く含んでおりますので、3本の針のうちどれかがえびに引っ掛かるように強く合わせるのです。かかったら、一気に引き上げます。途中少しでも緩めると外れる可能性は大です。水面直下、または、水面上に顔を出してから一暴れすることがありますので最後まで気を緩めないことです。

 以上が、伊勢えびの釣り方です。とにかく足しげく通い、ポイントを見つけることが肝心です。そしてどの釣りでもそうですが、慣れることです。ひとたび慣れれば次から次へと釣ることができます。
 因みにオイラは、自称JIA(Japan Iseebi fishing Association)の会長を努めて務めております。現在会員は5名です。ぜひあなたも1匹釣って会員になって下さい。なお、特典は何もないのであしからず。

ご健闘を祈ります。

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